金剛力士の魅力
仏像の盗難が多発している昨今、セキュリティも厳重で最近ではビッチリと閉められた本堂の扉にセコムやアルソックのシールが貼られているのもよく見かけます。
ご本尊は本堂の内陣、堅く閉ざされた厨子の中。
写真撮影はもちろん、拝む対象が拝観すらできないということもしばしばです。
そんな仏像との距離が意外と遠いお寺の参詣において、いつも我々を入り口で迎えてくれる方々がいます。
それが金剛力士=仁王さんです。
詳しい解説はウィキペディア等で見て下さい。ここでは解りやすくかいつまんで金剛力士の魅力を紹介していきます。
口を開けた阿形(あぎょう)と閉じた吽形(うんぎょう)の2体1組の仁王さんは、元は1体で本名を執金剛神(しつこんごうしん・しゅうこんごうしん)といって天部に属する夜叉神のひとりです。
執金剛というだけに金剛杵(こんごうしょ)という武器を手に執っています。
小さい金剛杵と
大きい金剛杵があります。
その強さたるや四天王のいっちゃん強いとされる多聞天(毘沙門天)よりも強いとされ、彼等の上官でもある帝釈天の化身だとも言われています。
そのメッチャ強い執金剛神がお寺の警備をするのに天界からバシューンと降りてくるのですが、そのときに二つに分身します。それが仁王さんです。
独特のポーズはまさに地上に降り立って見栄を切っているときのポーズです。ヒーローでいう“名乗り”のシーンですね。
仁王さんの業務は仏敵から寺院を守る為に入り口で警備員をすることです。
仏敵を威嚇する為に常に怒りの表情です。
整備員ですのでステージにいるスターの仏達とは扱いが違い、彼らの配属は仁王門という六角形の金網が張られた雨風の入り込む警備小屋。
過酷な現場では野ざらしという場合もあります。だから体はいつもボロボロです。
上半身裸で、足は筋肉隆々という力強いイメージから「健脚の神様」として仁王門にはよくわらじが奉納されています。
そんな仁王さんですが怖い顔とはうらはらに気軽に写真撮影に応えてくれます。庶民に近い存在なんですね。
寺院探訪で仏(ぶつ)スターに会えなくても大丈夫!
入り口の警備員さんもよく見るとカッコイイ!
ムキムキで金剛杵という警棒を持って「はいシャッターチャンス!」と言わんばかりにポーズを決めてくれている。
いかすぜ!仁王さん!
そんな仁王さんの仕事っぷりを写真におさめました。これまでの巡礼地で出会った仁王さん達です。
坂東三十三観音札所の仁王さん!
関東八十八ヵ所霊場の仁王さん!
関東三十六不動霊場の仁王さん!
武蔵野三十三観音札所の仁王さん!
地方の仁王さん!
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