2010年11月 宮城の仁王像に着目!

 11月21・22・23日。宮城県のお寺を巡りました。リポートです。

 21日。宮城県に仕事でやって来ました。というわけで例によって頼まれもしないのに前乗りして寺巡りです。

 朝、仙台に到着してスーパー銭湯に飛び込み眠気を覚ましてから寺巡りを開始。入り口の仏像ストラップガチャを回すと2回で仁王像の阿吽が揃いました。幸先がいいです。


 とりあえず仙台からいってみようと思ったのですが、実を言うとこの宮城寺巡りには当初あまり期待していませんでした。

 なぜならここ宮城のお寺は禅宗系ばかりで、仏像が多い密教系寺院が殆ど見当たらないため、こりゃ見仏はあまりできないなと思ったからです。

 伊達政宗の菩提寺である瑞巌寺も平安時代天台宗として開基されたもの、伊達の頃には臨済宗妙心寺派へ改宗されていたようです。これは伊達家の趣味なのでしょうか?

 宮城では真言宗空海さんは全く流行っていないということがわかり、全国どこでも空海の修行大師像があるものだと思っていたのが間違いであったと新たな認識ができました。

 さて、仙台の有名な仏像で調べると真っ先に出てきたのが仙台大観音でした。御多分に漏れず会社組織が建てたバブル大仏なのですが、その会社が倒産する前に新義真言宗の寺院が管理を継いだようです。会津大観音といい、ま、よくある話です(笑)

 ま、貴重な真言宗寺院だし期待できるかも、とまずは仙台大観音 大観密寺を目指すことにしました。

 

 正式名称は仙台天道白衣大観音。平成9年に建てられました。大きさは茨城の牛久大仏に次ぐ100m!観音像としては世界最大でしょう。100mは仙台の市制100周年にちなんでいるらしいです。デカイ!バブル万歳!

 足元の「龍の口」から胎内を拝観できます。500円を支払い中に入ると1階には三十三観音と十二神将像がずらっと並んでいます。

 さすが密教寺院です。

 エレベータで60m上の12階まで上がることができます。展望台があります。そこから螺旋階段を下って行きます。

 2階から12階まで吹き抜けになっており、中心には108佛が奉安されています。

 1体1体の出来はあんまり良くないです(苦笑)でも作ったことに意義があるのでそれはそれで良いかと。
 
 出入口に2対の仁王像がありました。

<↑画像拡大はクリック>

 四体なら四天王を作れば…とも思ったのですが、作風の違いを見るに作者も時期も違うのでしょう。もしかしたら元々置かれていた場所も違うのかもしれません。

 さては1対はこの大観音を建てたホテルニューワールドに置かれていたのではないかと。多分そうだと思います。

 出来は奥にある仁王さんの方が圧倒的にカッコイイ!ま、これは彫刻家、仏師の力量なのですが、似たようなポージングでもこうも違うものかと。間近で見比べられるというのも面白い経験でした。

 さて、初っ端で面白いスタートです。初日はまだまだ始まったばかりです。

 続きます。

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