2010年11・12月 近江の仁王像に着目!

 11月30日12月1・2・3日。三重・滋賀・兵庫県のお寺を巡りました。リポートです。

 仕事で神戸に行くことになり、これ幸いということで滋賀県の実家近辺のお寺を巡ることにしました。

 今回の旅も例によってノープラン。道すがらインスピレーションを頼りにして気になった寺院を攻めて行きます。

 30日。前日29日の夜に出発して高速のSAで仮眠をしたりしながら、朝方に三重県四日市辺りに来ました。

 鈴鹿から下道で忍者の里・甲賀を抜けていくルートに決定。まずはせっかくなので三重の仁王さんを見ておこうということで、

 ひとつめは鈴鹿の子安観音寺。 
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 県の指定文化財の仁王さんです。迫力ある造形!

 高野山真言宗のお寺で高野山のマスコットキャラこうやくんがいました。




 ふたつめからは早速滋賀県に入ります。甲賀周辺はお寺が多いんです。

 甲賀の代表的な寺院、天台宗 櫟野寺(らくやじ)に向かいます。
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 仁王門にはガラスで覆われた国の重要文化財の仁王さんが立っていました。
 鎌倉時代の作だそうで、近江仏師の職人魂が伺える気合の入ったカッコイイ仁王さんでした。

 こちら櫟野寺さんは国内最大と言われる丈六の重文・十一面観音坐像がウリですが残念ながら秋の特別拝観は期間が終了していました。ま、実家への通り道なのでまた来る機会があるでしょう。

 毎年秋には相撲が開催されるそうです。奉納相撲といって平安時代、鈴鹿の凶賊を討伐しに坂上田村麻呂が櫟野寺にお参りしてから向かい、見事討伐に成功したため、国技である相撲を奉納したのだそうです。
 境内には立派な土俵がありました。
 

 みっつめは臨済宗 正福寺。
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 かつては天台宗寺院だったという正福寺の仁王さんは何故か腰ミノを付けていました。顔の劣化具合を見るに相当傷みが激しいものと思われます。特に阿形さんのヒビが痛々しい。


 よっつめは競争馬のトレーニングセンターで有名な栗東市に移動。実家の隣町です。この日のラストは天台宗 金勝山 金勝寺。
 金勝山というだけに登山でした。山の中腹にある道の駅から「金勝寺ハイキングコース2km」という看板が出ていたので「ちょっと運動するかな」と軽い気持ちで行ったのが間違いだったか、結構キツイ登山でした。しかも車で石段の下まで普通に行けたし(笑)

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 山寺にありがちなオリジナリティのあるポーズで仁王さんがお出迎えです。

 がんばって登った甲斐があって境内には期待以上の素晴らしい仏像群が待っていました。

 本尊の釈迦如来像をはじめ、二月堂には360cmの大きな軍茶利明王、虚空蔵堂には虚空蔵菩薩像、毘沙門天像など。拝観して疲れが吹き飛びました。

 実家の近所(10km程)にこんなお寺があったのかと改めて知るとともに、京都のお隣滋賀の奥深さを感じた初日でした。

近江の仁王2日目へ


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